- 2026/04/06
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【藤進コラム】驚! 絵本読み聞かせは「運動」「コミュニケーション」に好影響だ!
●「絵本の読み聞かせは、運動能力や社会性も含めた
幼児の心身の発達全般に良い影響を与えます」-
東北大などの研究チームが
そんな結果を小児科学の専門誌に発表しました。
●研究チームは
環境省の「子供の健康と環境に関する全国調査」で
2011~14年に登録された
全国約37,000組の親子のデータを使い、
1~3歳時点の保護者による読み聞かせの頻度と
子供の発達の進み具合との関係を分析しました。
●読み聞かせの頻度は
「頻繁に」が全体の約3割を占め
「時々」が約6割
「ほとんどない」が約1割でした。
●子供の発達の進み具合は
◇言葉による意思疎通-[コミュニケーション]
◇走る・跳ぶなど体の大きな動き-[粗大運動]
◇手先を使う細かい動き-[微細運動]
◇おもちゃの使い方を考えることなど-[問題解決]
◇対人関係や生活習慣-[個人-社会]
以上5領域を各60点満点で評価しました。
●分析の結果、
3歳時点での発達の進み具合は5領域すべてで
保護者による読み聞かせの頻度が高くなるほど
点数が高くなりました。
とりわけ[コミュニケーション]領域では、
読み聞かせを「頻繁に」のグループが
「ほとんどない」グループと比べ、5.5点高く出ました。
同様に他の領域でも1.6~4.8点高く、
統計的に意味がある差が出ました。
●また1歳時点で各領域の点数が基準を下回り、
発達の遅れが疑われる子供について
改善効果の有効性も見ました。
継続して「頻繁に」読み聞かせをしたグループでは
ほとんどしなかったグループより
3歳時点での点数が各領域で5.5~12.65点高く、
改善効果が大きいことがわかりました。
●読み聞かせの頻度が高い家庭では、
子供がテレビやデジタルデバイスを
視聴・利用する時間自体が短い傾向も確認され、
これらの機器の長時間利用を減らす役割が
期待されるといいます。
●研究チームの中村春彦・北大病院医師(小児科)は
「絵本は大人と子供が目線を合わせて一緒のものを見る。
その共同性が効果を発揮するのではないか」
と見ています。
大田千晴・東北大教授(発達環境医学)は
「1~3歳を過ぎても十分効果があると考えている。
ぜひ親子でいろいろな絵本を手に取ってみてください」
と話しています。
参照:朝日新聞2月23日号