- 2026/04/13
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【藤進コラム】この「3要素」を意識すれば、読書に集中できる!
●今回は「読書と集中力」についてお話しします。
読書に欠かせないのが集中力です。
集中力を高めれば、難しい本でも
ページをめくる手を止めずに読み進めることができ
読んだ内容が頭の中に残ります。
脳科学の研究によれば、集中力は
脳の前のほうにある前頭葉に
眼球をコントロールする「前頭眼野」という部位が
活性化している状態にはたらきます。
このシステムが適切にはたらくと
私たちは1つのことに没頭できるそうです。
●しかし、このシステムには限界があります。
私たちの脳は一度に処理できる情報量に限りがあるため
複数の作業を同時に進行させたり
短時間で切り替えながら
並行して処理する作業には向いていません。
●例えば、読書中にふと別のことを考え始めてしまい、
数行読み飛ばしてから
「これって何の話だっけ?」
と行を戻すことがあったりします。
これは注意の配分が別の対象にさらわれ
読書の流れが切れてしまった状態です。
また、集中のピークは読み始めから10~20分後に来やすく
その後は少しずつ下がっていきます。
●つまり「ずっと同じ深さで読み続ける」ことは
ほぼ不可能であり
だからこそ読み方と同じくらい
「読書の切れ目の作り方」や
「読書への戻り方」が大切になります。
●読書中に生じる行戻りや
注意力の保持の抜けを未然に防ぐ方法があります。
「環境」「疲労」「生活習慣」という3つの切り口から
整理してみましょう。
★環境
私たちの集中力を阻害する大きな要因の1つが環境です。
例えば、以下のような状況を思い浮かべてください。
◇近隣から聴こえる工事の音が気になる
◇スマートフォンの通知音に反応し、つい手に取ってしまう
雑音やスマホの通知は
無意識のうちに私たちの注意を引きつけ
簡単に集中力を奪います。
カリフォルニア大学の研究によれば
作業中に1回の中断(スマホの通知など)があると
元の集中状態に戻るまで平均23分かかるそうです。
つまり、1時間に2回の中断で、
もう集中の余地はほとんど残らないということになります。
これらは無意識のうちに私たちの注意を引くため
最も気をつけなければなりません。
★疲労やストレス
こんな経験はありませんか?
◇長時間読書をして、達成感はあるものの、
内容を覚えていない
◇仕事が忙しくて疲れが取れず、
読書をしても内容が頭に入ってこない
脳科学の観点からは、ストレス状態にあると
体内でコルチゾールというホルモンが分泌され
前頭前野(集中や判断を司る脳の部位)の機能が低下します。
★不規則な生活習慣
例えば、以下のような例が挙げられます。
◇睡眠不足が続き、朝からぼんやりしてしまう
◇多忙で食事を抜き、
エネルギーが切れて集中が続かない
睡眠不足や不規則な食生活が慢性的に続くと、
脳に必要なエネルギーを供給できず、
思考力や記憶力を低下させます。
軽度の脱水状態(体重の2%程度の水分損失)でも
注意力や短期記憶が著しく低下することが
研究で示されています。
十分な睡眠と規則正しい食生活、
水分摂取を心がけるだけでも、集中力は上がります。
●集中力を下げる要因を取り除き
仕組みを理解したところで
さあ、文章の海に飛び込んでみましょう。
まだ経験したことのない楽しさが待っているはずです。
参照:川岸宏司 著『耳を鍛えて4倍速読』